top of page

【第32日】1888年のメッセージと終わりの時代の人々(2022年11月11日)

  • 247unitedprayerjap
  • 2022年9月4日
  • 読了時間: 9分

1888年のメッセージと終わりの時代の人々


セブンスデー・アドベンチスト教会には、「終わりの時代の神学」と呼ばれる教えが常に存在していました。この神学は、次のように教えています。すなわち、イエスが来られる時に生き残っている終わりの時代のクリスチャンは、他のどの時代のクリスチャンよりも、キリストとの関係を深めていなければなりません。なぜなら、彼らは苦難の時の終わりまでずっと神に忠実でなければならず(黙示録13:12、15)、仲介者なしに神の前で生きなければならず(ダニエル12:1)、キリストのご再臨にあっては、地上の他の住民がご再臨の輝かしい光によって滅ぼされる一方で(2テサロニケ2:8)、すべての栄光に輝くキリストの御前に立ちながら(ユダ24)、焼き尽くされないようになる必要があるからです。

これらの最後の出来事を耐え抜くことができるのは、1888年の信仰による義のメッセージを理解し、経験する者だけなのです。


ジョーンズとワゴナーの理解


ジョーンズとワゴナーはこのことを理解していました。A・T・ジョーンズは、以下の記述の中で、第七の天使がラッパを吹くとき「神の秘められた計画」が成就するという、ヨハネの黙示録10章7節を引用し、次のように述べています。

しかし、神の秘められたご計画とは何か。「あなたがたの内におられるキリスト、栄光の希望である。…キリストは肉において現れ」られた。そしてこの時代、その秘められたご計画は十四万四千人において完成される。それは、人間の肉における神の御業である。神が人間の肉において、あなたと私のうちに現れられる。私たちに対する神の御業が完成するのである。そして私たちは、イエス ・キリストにおいて完全な者となる。御霊によって成熟した人間となり、キリストの満ちあふれる豊かさになるまで成長するのである。
信仰に関する教訓, 150

聖霊のバプテスマの必要性


これまで見てきたように、キリストが民の中にご自身を現してくださるためには、聖霊の働きが不可欠です。キリストは、聖霊のバプテスマによって、ご自分の子らの中に最も豊かに生きてくださるのです。ですから終わりの時代の信徒は、聖霊のバプテスマを理解し、経験することが絶対に必要なのです。このことについて、エレン・ホワイトはこう書いています。

聖霊のバプテスマのほかに、教会を正しい位置に引き上げ、間近に迫った争いに神の民を備えさせるものはありません。
原稿 第二巻30

地球最後の争闘の終わりまで神に忠実であるための唯一の希望は、聖霊のバプテスマを受けることであると、彼女ははっきりと語っています。


教会の危険な状態


ヨハネの黙示録によると、今日の教会は危険な状態にあります(黙示録3:14-21)。神は、教会を「なまぬるい」と表現されています。もしその状態が変わらなければ、教会は神によって拒絶され、神の口から 「吐き出」されてしまうでしょう。ですから、イエスがお戻りになる前に、教会は重大な霊的変化を経験しなければなりません。つまり、真のリバイバルと改革を経験しなければならないのです。エレン・ホワイトは、この大きな必要性を理解して、こう書いています。

私たちの間に真の敬虔さを復活させることは、すべての必要の中で最も大きく、最も緊急なものである。これを求めることが、私たちにとって最も重要な務めであるべきである。
セレクテッドメッセージ第一巻121

リバイバルが起こるためには、二つのことが必要です。それは、神の民の生活の中での祈りと聖霊のバプテスマです。エレン・ホワイトは、このことを次のように述べています。

リバイバルは、祈りの応えのうちにのみ期待できるものである。
セレクテッドメッセージ第一巻121
ペンテコステの日のような聖霊のバプテスマによって、真の宗教のリバイバルが起こり、多くの素晴らしい業が行われるようになるだろう。
セレクテッドメッセージ第二巻57

神の民が日ごとに個人的な聖霊のバプテスマを経験するようになると、イエスが彼らのうちに生きてくださり、彼らの生活の中でご自分を現され始めます。どのようにすれば、イエスに、生活の中で遭遇するあらゆる誘惑と罪に対する勝利の人生を生きていただくことができるのかということを理解するためには、信仰による義を理解し、経験することが不可欠です。なぜなら、この終わりの時に生きる人々は、すべての誘惑と罪に対して完全に勝利する生活を送らなければならないからです。これは自分の力では不可能ですが、自分の中でキリストに勝利をおさめていただく方法を学ぶにつれて、自分自身の勝利の経験をするようになるのです。


清めの時


終わりの時代の人々の一員となるようにとの神の招きに応じる神の子たちの心と生活の中で、清めの業が、最後の出来事が起こる前に行われます。この清めの時について預言者マラキが触れていること(マラキ3:1-4)について、エレン・ホワイトは次のように書いています。

預言者は語っている。「その来る日には、だれが耐え得よう。そのあらわれる時には、だれが立ち得よう。彼は金をふきわける者の火のようであり、布さらしの灰汁のようである。彼は銀をふきわけて清める者のように座して、レビの子孫を清め、金銀のように彼らを清める。そして彼らは義をもって、ささげ物を主にささげる」(マラキ3:2、3)。天の聖所におけるキリストのとりなしがやむ時、地上に住んでいる人々は、聖なる神の前で、仲保者なしに立たなければならない。彼らの着物は汚れがなく、彼らの品性は、血をそそがれて罪から清まっていなければならない。キリストの恵みと、彼ら自身の熱心な努力とによって、彼らは悪との戦いの勝利者とならなければならない。天で調査審判が行われ、悔い改めた罪人の罪が聖所から除かれているその間に、地上の神の民の間では、清めの特別な働き、すなわち罪の除去が行われなければならない。この働きは、黙示録14章の使命の中にさらに明瞭に示されている。この働きが成し遂げられると、キリストの弟子たちは、主の再臨を迎える準備ができるのである。「その時ユダとエルサレムとのささげ物は、昔の日のように、また先の年のように主に喜ばれる」(マラキ3:4)。その時、主が再臨されてご自分のもとに受け入れられる教会は、「しみも、しわも、そのたぐいのものがいっさいなく、……栄光の姿の教会」である(エペソ5:27)。また、その教会は、「しののめのように見え、月のように美しく、太陽のように輝き、恐るべき事、旗を立てた軍勢のような者」である(雅歌6:10)。
各時代の大争闘425

この文章には、いくつかの非常に重要なポイントがあることに注目してください。預言者マラキは、キリストのご再臨の直前に、神の民の間で大きな清めのプロセスが起こることを預言しました。この清めのプロセスによって、神の子らは汚れのない品性を持つようになり、人生のあらゆる誘惑や罪に対する勝利者となるのです。エレン・ホワイトはこの経験についてこう書いています。

キリストは、ご自分の教会の中に、ご自身をあらわそうと熱望しておられる。キリストの品性が完全にキリストの民の中に再現された時に、彼らをご自分の所に迎えるために、主はこられるのである。
キリストの実物教訓69

キリストのご品性が「ご自分の民の中に完全に再現される」とエレン・ホワイトが述べていることに注目してください。これは、キリストの義が罪びとのものであると認められる義認のことだけを言っているのではありません。彼女はここで、キリストの完全なご品性がその民に授けられることを指しているのです。キリストは、彼らの中に、彼らを通して、十分に、そして完全にそのご品性を現されます。これは、キリストを信じる信仰のみによる義を経験するときにのみ実現します。またそれは、聖なる神の御前で仲介者なしに生きるための唯一の方法なのです。


エレン・ホワイトが、清めのプロセスは「キリストの恵みと、彼ら自身の熱心な努力とによって」起こると言ったのは、誘惑に遭遇するたびに自分の人生の中でキリストに輝いていただくように、彼らが熱心に油断を怠らなかったことを指しています。彼らは、自分の人生における神の御心を強く意識できるように、神の言葉を熱心に研究してきました。また、一瞬一瞬、主との交わりを続け、毎日、有意義な、神との一対一の祈りの時間を過ごしてきました。また、絡みつく罪が自分を支配しようとするとき、彼らは進んで自分の意志と罪深い欲望をキリストに委ねてきました。これは、キリストがゲッセマネの園で、目の前の試練があまりにも困難であるために、ご自身を明け渡して試練をくぐり抜けることは不可能であると思えたときに、「わたしの願いどおりではなく、御心のままに。」と祈られたのと同様の葛藤なのです。


マラキ書のこれらの聖句の後には、神の裁きの警告が書かれています。

裁きのために、わたしはあなたたちに近づき、直ちに告発する。呪術を行う者、姦淫する者、偽って誓う者、雇い人の賃金を不正に奪う者、寡婦、孤児、寄留者を苦しめる者、わたしを畏れぬ者らを、と万軍の主は言われる。
マラキ書3章5節

この生ける者の裁きは、キリストが戻って来られる直前の、仲介者としての働きを終えられるときに行われます。私たちが義なる者であると判断されるためには、1節から4節までの清めを経験しなければなりません。私たちはキリストにおいてのみ義となることができるので、キリストを信じる信仰による義を理解し、自分の人生の中で最大限に経験することが不可欠です。そうして初めて、私たちは主に喜ばれる献げ物、つまりキリストの義を「正しくささげる」ことができるようになるのです。



第32日目 祈りの焦点

  • 聖霊のバプテスマ

  • あなた自身と教会のためのリバイバル

  • 神の導きによって、あなたと教会が御霊の後の雨を理解し経験できるように

  • あなたの祈りのリストにある人


第32日 話し合いのための質問

  1. 「終わりの時代の神学」とはなんですか。

  2. 「神の秘められた計画」とはなんですか。

  3. 終末の争いが近づく中、私たちが正しい場所に立つための唯一の希望は何でしょうか?

  4. イエス様の再臨前に教会にはどのような霊的経験が必要ですか。

  5. 私たちが最初にすべきことはなんですか。

  6. リバイバルが起こるために必要な2つのことはなんですか。

  7. イエス様が私たちを変えてくださることについて理解しなければいけないことはなんですか。

  8. 完全な意味での信仰による義とはなんでしょうか。

  9. キリストのご品性が「ご自分の民の中に完全に再現される」プロセスを教えてください。

  10. このプロセスを自分の人生にどう生かせるか考えてみましょう

第32日 心の準備と挑戦

今日一日を通して、神様が今日の読み物や話し合いの中であなたに語っておられることを思い出し、それをあなたの人生に適用できるよう助けてください。

最新記事

すべて表示
40日間の祈りの日々へようこそ

1888年、主は教会に、かつてないほどイエス様を高く掲げる とても貴重なメッセージを送られました。それは、教会が切実に必要としていたメッセージでした。ワゴナー長老とジョーンズ長老を通して与えられたメッセージは、「信仰による義」のメッセージでした。エレン・ホワイトはこのメッセ...

 
 
 
【第1日】エレン・ホワイトと1888年のメッセージ (2022年10月11日)

認められるキリストの義(義認)と、授けられるキリストの義(聖化)について信徒が理解し、経験することが絶対的に必要であることは、聖書において明確であり、またエレン・ホワイトはそれを理解していました。 キリストの義の武具を身にまとい、教会は最後の戦いに臨むのである。「満月のよう...

 
 
 
【第2日】ジョーンズとワゴナーのメッセージの核心 (2022年10月12日)

罪人を義とするキリストの義と、罪を清めるキリストの義に関するこれらの教えは、ジョーンズとワゴナーの信仰による義のメッセージのまさに核心でした。エレン・ホワイトは、この主題に関する彼らの教えを力強く支持しました。 主はその大いなる憐れみのうちに、ワゴナー長老とジョーンズ長老を...

 
 
 

Comments


記事: Blog2_Post

©2025 by 24/7 United Prayer Japan

bottom of page